現場レポート
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奈良県内 N様邸 気密性能試験
2020-09-05
カテゴリ:建築現場より
気密性能試験とは
高気密である必要性
省エネルギーで室内環境を快適に保つ
室内の空気が漏れにくく外気が侵入しにくいため、冷暖房が効きやすく光熱費が抑えられます。
また、トイレや風呂場などとの温度差も大きくならないので、ヒートショック(暖かい場所から急激に寒い場所に移動したときに一気に血圧が上がり心筋梗塞などを引き起こす症状)のリスクも軽減できます。
湿度をコントロールし建物の劣化を防ぐ
室内と外気の温度差が大きい冬場や、湿度の高い梅雨の時期などは結露しやすくなります。気密性が低いと室内から壁の中へ湿気が流れ出て結露(壁内結露)することもあるので、気密性が高いと建物の劣化を防ぐことにもつながります。
断熱性能をしっかり発揮させる
家をダウンジャケットに例えると中のダウン(羽毛)が断熱材なんですが、表面のナイロン生地に穴が開いていたりジッパーを上げずに着たら保温機能が低下しますよね。
隙間が少ない状況でこそ、断熱材も熱の移動や伝達を減少させるという本来の性能を発揮できます。
換気を効率よく行い、空気の安全性を保つ
高気密だと換気されず息苦しいのでは?と思ったそこのお方。
安心してください!換気設備で24時間換気を行うことが義務化されています。
隙間が多いと換気システムが計画通りの換気を行えず、二酸化炭素や匂いの成分である物質が室内に滞留する原因にも。室内の快適できれいな空気を効率的に維持し、安全で健康的な環境を保ちます。
関連記事:換気のお勉強(2020/7/28更新)
まだ完成していない今、試験を受けることにも実は意味があります。完成後に数値が大きいことがわかっても、原因がわかりにくく直しにくいのです。
N様、この先も安全に工事を進めて参りますのでよろしくお願い申し上げます