本文へ移動

現場レポート

なかなか実際に見ることのできない施工現場をレポート致します!

T様邸 地盤改良 天然砕石パイル工法

2023-02-06
カテゴリ:建築現場より
今回は地盤改良工事が完了したT様邸より現場レポートです。

現在、日本では地盤調査が法律で義務付けられています。

建物などを建てる前に、地耐力(チタイリョク=その地盤がどの程度の重さに耐え、どれほど沈下に抵抗する力を持っているか)を調べるのです。

調査の結果、地盤改良(建物を建てる前に地盤に人工的な改良を加え安定性を保つ工事)が必要となり、天然砕石パイル工法(HySPEED工法)による地盤改良を施工することとなりました。
天然砕石パイル工法とは?
天然砕石パイル工法
出典:ハイスピードコーポレーション株式会社
ハイスピードコーポレーション社のサイトによると、

“砕石パイルをその地盤にあうように確実な施工で1本づつ造り上げ、砕石パイルと砕石パイル周辺の地盤の支持力を複合させて、 地盤の支持力を高める地盤改良工法”とのこと。

このイラストのような感じになります。
実際はこのように水たまりに石を詰めた場所に見えるかもしれませんが笑、地中では砕石で柱状になっています。

写真にも写っているドリルで掘削を行い、砕石を投入した後は側面と底に圧密圧力をかけながら地上まで砕石による杭、砕石パイルを形成します。
メリットは?
地震に強い
コンクリートなどで柱状にしていると地震で折れる可能性があるが、砕石の集まりなので折れようがなく、引き続き強度を保ちやすい

液状化を抑制する
ドレーン効果(排水効果)により液状化させようとする水圧をうまく吸収し防ぐ効果がある

環境に配慮
天然砕石のみを使用するので有害物質発生の心配がなく、コンクリートなどと異なり地中埋設物として扱われないので撤去不要、産業廃棄物が出ない

メリットはまだありますが主にこの3点でしょう。
デメリット
1.施工時に音や振動が出る
 もちろん近隣にご挨拶をさせていただいておりますが、工事全般を通してやはりご迷惑をおかけします。

2.コンクリートなどの工法よりコストがかかる
 ただし、将来的に撤去するコストや、発がん性が高い六価クロムが発生する可能性による資産価値減少はないので、トータル的には安くなります。
完了
施工会社より配置図や施工中の記録写真、性能証明などが記載された施工計画書と施工報告書が作成されます。

細やかだけど内容が多すぎることもなく、見やすい資料です。



地盤改良工事が無事完了しましたので、次の工程、基礎造成工事に進んでいきます。
ヒロタテクノホーム
ヒロタ建設 株式会社
〒 634-0821
奈良県橿原市西池尻町352番地の1
TEL.0744-27-3484
FAX.0744-28-2855

 
テクノストラクチャー    
◇許可番号 奈良県知事 許可(特-4)第15371
◇建設業の種類 建築工事業(特定)、土木工事業(特定)
◇宅地建物取引業 奈良県知事(9)第2224号
◇一級建築士事務所 奈良県知事2021(と)1239号
TOPへ戻る